(模擬問題付き)徹底攻略 Google Cloud認定資格 Associate Cloud Engineer教科書
Google Cloudの入門資格であるAssociate Engineerの認定試験に挑戦するには、
Google Cloudのサービスや機能について幅広く理解しておく必要があります。
この本は、そのための教科書として非常に役立ちます。
この本の特徴は、以下の3点です。
1. Google Cloudのサービスについて多くわかりやすく紹介されている。
この本では、Google Cloudの主要なサービスや機能について、
概要や特徴、利用方法などを詳しく説明しています。
例えば、GCEやGKEなどのコンピューティングサービス、
Cloud StorageやFirestoreなどのストレージサービス、
BigQueryやDataflowなどのデータ分析サービス、
Cloud FunctionsやCloud Runなどのサーバーレスサービス、
などなど、多岐にわたるサービスを網羅しています。
また、各サービスの特徴やメリット、デメリット、料金体系なども
比較や図表を用いて分かりやすく解説しています。
Google Cloudのサービスについて全体的な理解を深めることができます。
2. 模擬問題が豊富で、解答にも理由が書かれている。
この本では、各章の最後に模擬問題が用意されています。
模擬問題は、実際の試験と同じ形式で、
選択肢から正しいものを選ぶタイプの問題です。
模擬問題は、各章で紹介されたサービスや機能に関するものが中心ですが、
時には複数のサービスや機能を組み合わせた応用的な問題もあります。
模擬問題は、試験に出題される可能性の高い内容をカバーしており、
試験の難易度にも近いと感じました。
また、模擬問題の解答には、正しい選択肢だけでなく、
間違った選択肢にも理由が書かれています。
これは、自分の理解度を確認するのにとても便利です。
なぜ正しいのか、なぜ間違っているのか、
それぞれの選択肢について理由を知ることで、
知識の定着や深化につながります。
3. ユースケースを用いて、実践的な問題解決の方法を学べる。
この本の最後の章では、ユースケースという形式で、
実際のビジネスシーンにおける問題解決の方法を学べます。
ユースケースでは、Google Cloudのサービスや機能を
どのように組み合わせて利用するか、
どのような設計や構成をするか、
どのようなコマンドやコードを使うか、
などを具体的に示しています。
ユースケースは、以下の6つのテーマで構成されています。
- ウェブアプリケーションの構築とデプロイ
- データベースの移行とバックアップ
- データ分析と可視化
- 機械学習とAI
- サーバーレスとマイクロサービス
- セキュリティとネットワーク
ユースケースでは、試験に出題される可能性の高い応用的な問題に対応できるようになります。
また、実際の仕事にも役立つスキルやノウハウを身につけることができます。
この本は、Google Cloudの基礎から応用まで学べる教科書として、
非常におすすめです。
ただし、完璧な本というわけではありません。
改善の余地がある点もいくつかあります。
まず、この本は、ACEの認定試験ガイドに沿っているわけではありません。
認定試験ガイドには、試験に出題される範囲や割合が示されていますが、
この本はそれに基づいて構成されているとは言えません。
例えば、認定試験ガイドによると、
試験の約30%が「Google Cloudのコアサービスのセットアップと構成」に関するものですが、
この本では、その部分に相当する章は約10%しかありません。
逆に、試験の約10%が「Google Cloudのサービスの監視とロギング」に関するものですが、
この本では、その部分に相当する章は約20%あります。
このように、この本は、試験に出題される範囲や割合とは一致していないので、
網羅性には疑問があります。
試験に合格するためには、この本だけでなく、
他の参考書や公式ドキュメントなども併用する必要があるでしょう。
次に、この本は、ユースケースの章が少なすぎると感じました。
この本の商品説明には、「基本知識では不十分」と書いてありますが、
ユースケースの章は、全体の約10%しかありません。
ユースケースは、試験に出題される応用的な問題に対応するために重要な章ですが、
この本では、その章に十分なページ数が割かれていません。
ユースケースの章をもっと充実させるか、
別の本として出版するかした方が良かったと思います。
ユースケースの章を読むだけでは、
試験に出題される応用的な問題に対応できる自信が持てません
最後に、この本は、Kindle版の目次が使いづらいと感じました。 Kindle版の目次は、章単位しかなく、 各サービスは項(章の1つ下)単位で書かれています。 例えば、GCEについて読みたい場合は、 本書の目次からGCEのある章を確認して、 該当の章に飛んで、そこからページを遷移していく必要があります。 これは、非常に手間がかかります。 Kindle版の目次をもっと細かくするか、 検索機能を使えるようにするかした方が良かったと思います。 Kindle版の目次を改善することで、 読者の利便性や学習効率が向上するでしょう。
以上が、この本のレビューです。 この本は、Google Cloudの基礎から応用まで学べる教科書として、 非常におすすめですが、 完璧な本ではありません。 改善の余地がある点もあります。 試験に合格するためには、この本だけでなく、 他の参考書や公式ドキュメントなども併用する必要があるでしょう。 この本を読んで、Google Cloudの知識やスキルを高めることができれば幸いです。
(模擬問題付き)徹底攻略 Google Cloud認定資格 Associate Cloud Engineer教科書