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棘を縫う

バブル世代の言わずに解れが招く混乱 - 製造業でいらない理由

今現在、ウクライナ戦争の影響で圧着端子の入荷が遅れています。特に大型の150sq以上のもの等はメーカーの生産が追い付いていません。メーカーの生産が追い付いていないので、社では先行して発注をかけて予備在庫を確保し、予備在庫の無駄遣いと在庫切れを避けるため入出庫時には書類を書き、使いさしのものは現場で管理すると言うルールが設けられました。

しかし、現実はそううまくいきません。書類の記載なしに予備在庫の出庫が行われるだけでなく、現場で余った使いさしが勝手に入庫され、特定のケース内には複数の種類の圧着端子が裸の状態でバラバラに混在し、しかもその混在している入庫品が何なのかのリストアップすらされていないという事実が予備品の在庫チェック時に判明しました。

社内で誰が入庫したのかを確認したところ、バブル世代の上司が「見れば大きさと種類が解る」との理由で自ら入庫し書類を書かなかったとの事です。

ちゃんと整理してくれないとわからないと伝えたところ、「勘と経験でそんなものはどうにでもなる」との事ですが、それは経験の長い上司だから解ることであって、未経験の新入社員等は解らず混乱してしまいます。

雑な在庫管理では資産計上も正確に行えず、意図的な除外は不正行為にもなります。棚卸の際の間違いの元で手間の元でもあるので、自分さえよければいいという自己中心的な考えは改めて欲しいです。

バブル世代の言わずに解れという無茶ぶりが、いかに現場に混乱を招いているか。これが、製造業で「バブル世代はいらない」と言われる理由の一つです。
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